信州松本トライデンツのクラブスタッフになるには?仕事内容・年収・応募ルート【旧・VC長野トライデンツ】

信州松本トライデンツのクラブスタッフになるには?求人・採用情報と年収を解説
  • 「このクラブが好きだけれど、選手にはなれない」
  • 「クラブを運営している人たちは、どんな仕事をしているのだろう」
  • 「バレーボールの経験がない自分でも、関わる方法はあるのだろうか」

観客席から試合を観ていて、ふとコートの外で動いているスタッフが気になったことはありませんか。

信州松本トライデンツを運営しているのは、株式会社トライデンツという会社です。そしてこの会社は「未経験歓迎」を掲げた正社員の募集を行った実績があります。応援する側から支える側へ回る道は、閉じていません。

この記事では、クラブスタッフが実際に何をしているのか、給与はどのくらいか、未経験から目指せるのか、そして今日からできることまでを、公開されている情報にもとづいて解説します。

目次

信州松本トライデンツの「クラブスタッフ」とはどんな仕事か

信州松本トライデンツのクラブロゴ(三本の矢)

まずクラブの成り立ちを押さえたうえで、そこで働く人の仕事を見ていきます。

信州松本トライデンツというクラブ

信州松本トライデンツは、SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)に所属するバレーボール男子のプロクラブです。運営会社は株式会社トライデンツ(代表取締役社長・大矢芳弘)、本社は長野県上伊那郡南箕輪村にあります。

クラブ名の「トライデンツ」は三叉槍を意味し、「チーム」「パートナー」「地域」の3つの力を合わせて夢を叶えるという理念が込められています。2026年7月に「VC長野トライデンツ」から現在の名称へ改称しました。

競技を支える人と、クラブを経営する人

クラブスタッフとは、選手以外でクラブを支える人の総称です。ただし求人を探すうえでは、2つに分けて考える必要があります。

競技を支えるスタッフは、公式に名前が公開されているポジションです。

職種 役割
監督・コーチ チームの指揮と指導
GM(ゼネラルマネージャー) チーム編成と強化方針の統括
マネージャー 選手の生活・遠征・スケジュールの支援
S&Cトレーナー/メディカルトレーナー 体づくりとコンディショニング、ケガの予防と回復
チームドクター 医療面の管理
通訳 外国籍選手の活動支援
アナリスト 試合映像とデータの分析

専門資格や競技経験が前提になるポジションが多く、公募されることはほとんどありません。

クラブを経営するスタッフは、スポンサー営業、ホームゲームの企画運営、チケット販売、広報、経理といった事業側の仕事です。一般企業と共通するスキルが活きます。

応募できるのは「クラブを経営する側」

「クラブで働きたい」と考えたとき、多くの人が思い浮かべるのは競技を支える側でしょう。しかし転職市場で募集が出るのは、基本的に経営側です

これは残念な話ではありません。競技経験がなくても、前職で培った営業力・企画力・調整力があれば戦えるということだからです。実際、このクラブの過去の募集は「未経験歓迎」でした。

地方クラブならではの働き方

信州松本トライデンツは、ホームタウンとして松本市・南箕輪村・安曇野市・下諏訪町・高森町・阿智村・岡谷市の7市町村と協定を結んでいます。ホームアリーナはエア・ウォーターアリーナ松本です。

規模の大きなクラブでは職種が細かく分かれますが、このクラブは少人数の組織です。担当業務の枠を超えて、クラブづくりそのものに関わるのが特徴です。裁量は大きく、そのぶん自分で判断して動く場面が多くなります。

信州松本トライデンツのクラブスタッフの職種と仕事内容

握手を交わすビジネスチーム

クラブの仕事は、大きく6つの役割に分けられます。規模の大きなクラブではこれが部門として分かれていますが、このクラブは少人数のため、一人が複数の役割を担います。過去に募集された「総合職」は、まさにこれらを幅広く担当するポジションでした。

1. 試合運営・イベント:ホームゲームを成立させる仕事

観客席からは見えない部分を、公開されている情報から再現してみます。

ホームゲーム当日に募集されるボランティアスタッフの活動は、朝9時から18時までです。集合後に全体ミーティングを行い、そこから各係に分かれて動きます。担当はチケット受付・確認、物販など。そして各係にはクラブの責任者が配置されます

つまりクラブスタッフの試合日の仕事は、自分が受付に立つことではなく、朝から夕方まで動く現場全体を設計し、人を配置し、束ねることです。会場の飲食ブースについても、クラブは自ら出店するのではなく、出店事業者を募集して運営体制を組んでいます。当日を成立させる準備は、試合の何か月も前から始まっています。

2. 営業・スポンサー:クラブの収益を支える仕事

スポンサー企業に協賛プランや宣伝企画を提案する仕事です。過去には法人営業職の募集も出ています。

単なる広告枠の販売ではありません。企業の課題に合わせて、クラブの露出・イベント・地域活動を組み合わせた企画を作る、提案型の営業です。理念の「パートナー」に直接対応する役割といえます。

3. 地域連携:ホームタウンとクラブをつなぐ仕事

求人票の「地域・自治体・関係団体との連携業務」も、公開情報から中身が見えます。

クラブは2021年10月に松本市とホームタウンパートナー協定を締結しました。この協定にもとづき、市民向けのバレーボール教室を開いたり、市のイベントに選手を派遣したりしています。

具体的な事業のひとつが、松本市在住・在勤者を対象とした先着500名の無料招待です。市のスポーツ事業推進課が主管し、申し込みはLINE公式アカウント経由、試合やチケットの問い合わせはクラブが受けるという役割分担で運営されています。

500人規模の招待事業を自治体と一緒に回す。これが「地域連携」の実際です。ホームタウンは松本市・南箕輪村・安曇野市・下諏訪町・高森町・阿智村・岡谷市の7市町村におよびます。

4. 広報・プロモーション:クラブを知ってもらう仕事

公式サイトやSNSでの発信、メディア対応、試合やイベントの告知を担います。改称にあたって新しいクラブ名とロゴを浸透させることも、この役割の仕事です。

5. アカデミー・育成:次の世代を育てる仕事

クラブは中学1〜3年生を対象としたアカデミーを運営しています。トライデンツU15のほか、岡谷女子・岡谷男子・飯田男子のチームがあり、全国ヤングクラブバレーボール大会やSV.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIPに出場しています。

トップチームだけでなく、地域の子どもたちがバレーボールに出会う場をつくるのもクラブの事業です。

6. 管理部門:クラブ運営の土台を支える仕事

経理・財務などのバックオフィス業務です。過去の募集要項にも業務範囲として明記されていました。クラブが事業として続くための土台を担います。

過去の募集で示された業務内容

参考までに、過去の正社員募集(総合職)で示された業務は次のとおりです。上の6つの役割と対応しているのが分かります。

  • ホームゲーム・イベントの企画運営
  • 地域・自治体・関係団体との連携業務
  • チケット販売、各種施策の企画運営
  • 広報・プロモーション業務
  • 経理・財務などのバックオフィス業務
  • クラブ全体の運営サポート

経験やスキルに応じて担当が決まり、入社後は研修とOJTで業務に慣れていく流れが示されていました。

信州松本トライデンツのクラブスタッフの年収は?

貯金箱にお金を入れる様子

はじめに整理しておくと、この章で扱うのはクラブスタッフ(職員)の給与です。選手の年俸とは別物なので、その前提で読み進めてください。

過去の正社員募集で示された条件

運営会社は職員の給与水準を公式には公表していません。ただし、過去の募集から目安は見えてきます。

項目 条件
雇用形態 正社員
給与 月給30万円〜(固定残業代を含む)
想定年収 400万円〜
固定残業代 時間外労働の有無に関わらず30時間分・月5万5,000円〜を支給。超過分は追加支給
休日 週休2日
転勤 なし

注意すべきは固定残業代の扱いです。 月給30万円のうち5万5,000円以上は、実際に残業をしたかどうかに関わらず支給される固定残業代(30時間分)にあたります。基本給部分は額面より小さくなるため、他社の求人と比較する際は固定残業代を除いた金額で見比べてください。額面の大きさだけで判断すると、実態を見誤ります。

勤務地は南箕輪村。松本とは別の地域です

ここは見落としやすいので、先に書いておきます。

ホームアリーナは松本市のエア・ウォーターアリーナ松本ですが、会社の所在地は上伊那郡南箕輪村です。松本市の中心部までは車でおよそ1時間かかる、別の地域です。岡谷市にサテライトオフィスもあり、そちらへの出勤もあると募集要項に記載されていました。

「松本のクラブだから松本で働ける」と考えていると、生活設計が変わります。マイカー通勤可・転勤なしという条件とあわせて、通勤圏を現実的に確認してください。

年収以外に見ておきたい条件

  • 試合日の勤務と、平日の休みをどう組み合わせるか
  • 通勤手段と、サテライトオフィスを含む勤務地の範囲
  • 担当業務の広さと、そこから得られる経験
  • アカデミーなど、トップチーム以外の事業に関わる機会

条件は募集のたびに変わります。応募時には必ず募集要項で確認してください。

同じSVリーグの他クラブと比べたい方は、ヴォレアス北海道のクラブスタッフになるには大阪ブルテオンのクラブスタッフになるにはもあわせてご覧ください。

\スポーツ業界を目指す方におすすめ/

未経験から信州松本トライデンツのクラブスタッフになるには

書棚の本に手を伸ばす人

ここまで読んで「面白そうだが、自分に務まるのか」と思った方へ。未経験からクラブスタッフになる道は実際にあります。ただし「好きだから」だけでは足りません。何が求められるのかを順に見ていきます。

クラブへの熱量は、この仕事に必要な資質です

「好きなだけでは通用しない」と聞いたことがあるかもしれません。ですが、こと少人数のクラブに関しては、熱量がなければ務まらない仕事だというのが実態に近いはずです。

理由は仕事の中身にあります。試合日は朝から夕方まで現場に立ち、平日は自治体との調整やスポンサーへの提案に走る。担当外だからと止まれない場面が日常的にあります。このクラブを良くしたいという気持ちがなければ、続けるのが難しい働き方です。

だから採用の側も、クラブ・ファン・地域への共感を大切な資質として見ます。ホームゲームに足を運んだ経験、地域でのクラブの見られ方への実感は、そのまま施策を考えるときの土台になります。あなたが観客席で積み上げてきた時間は、この仕事では強みです。

そのうえで、熱量を伝えるだけでは足りません。「好きです」ではなく「好きだから、ここをこうしたい」まで言えるかどうか。前職で出した成果を、クラブのどの課題にどう使えるのかとセットで語れる人が強い。熱量と実務能力は、どちらかではなく両方です。

これまでの職務経験は、そのまま評価対象になる

「スポーツ業界の経験がないから」と身構える必要はありません。クラブの仕事の多くは、一般企業の職種と対応しています。

これまでの経験 活きる役割
法人営業・ルート営業 スポンサー営業
販促・広報・SNS運用 広報・プロモーション
イベントや催事の運営 ホームゲーム・イベントの企画運営
経理・総務・労務 管理部門
企画職・事業企画 各種施策の企画運営
自治体・団体との折衝 地域連携

過去の募集要項にも「これまでのご経験やスキルに応じて、担当業務を決定します」と明記されていました。問われるのは業界経験ではなく、あなたが何をやってきたかです。

「未経験歓迎」の募集が出た実績がある

過去の正社員募集は、総合職・法人営業職ともに「未経験歓迎」でした。募集要項では、経験やスキルに応じた研修とOJTで業務に慣れていく流れが示されています。異業種からの転職でも十分に戦えます。

なお「未経験」とはあくまで職務未経験のことで、バレーボールの競技経験が求められているわけではありません。観客としてクラブを見てきた知識は、むしろ現場で活きる場面があります。

幅広い業務を自走で回せる人が求められる

少人数の組織であるため、担当外だからと止まらずに動ける人が求められます。営業とイベント運営と広報を同じ人が担う場面が普通にあり、業務を切り分けて待つ働き方は噛み合いません。

地域・自治体との調整経験が効く

自治体や関係団体との連携は業務に明記されており、実際に協定にもとづく事業が動いています。行政案件を担当した経験、多部署をまたぐ調整をまとめた経験は、そのまま強みになります。

企画をゼロから立ち上げた経験が効く

成長途上のクラブでは、前例のない施策を自分で設計して動かす場面が多くなります。既存業務を正確に回す力より、企画を立ち上げて形にした経験のほうが評価されやすい環境です。理念に掲げられた「チーム」「パートナー」「地域」の3つの力をどうつなぐか、自分なりの答えを持てる人が向いています。

転職しなくても関われる方法——ホームゲーム運営ボランティア

コートで喜び合うバレーボールチーム

「いつか働きたいが、今すぐ転職はできない」。そういう方に、最も現実的な一歩があります。

ホームゲーム当日のボランティア

クラブはホームゲームの運営を手伝うボランティアスタッフを募集することがあります。公開された募集内容は次のとおりです。

項目 内容
活動時間 朝9時〜18時(当日のみ)
業務 チケット受付・確認、物販など
対象 18歳以上(高校生以下は不可)
待遇 昼食支給、スタッフウェアの貸与
交通費 自己負担
流れ 集合後に全体ミーティング、その後各係へ。各係にクラブの責任者が付く

募集はホーム開催に合わせて告知されるため、公式サイトと公式SNSを追っておく必要があります。

現場を知ることが、そのまま応募の準備になる

ボランティアの価値は、履歴書に書けることではありません。クラブスタッフが実際にどう動いているかを、隣で見られることです。

各係にクラブの責任者が付く体制なので、職員がどんな判断をして現場を回しているかを間近で見られます。そのうえで「自分ならここをこうする」と言えるようになれば、応募時の説得力はまったく変わります。

観客としてでも、応募者としてでもなく、まず運営側の一員として一日を過ごしてみる。転職を決める前にできることとして、これ以上のものはありません。

信州松本トライデンツの求人情報を見逃さない方法

ノートパソコンの画面を一緒に見る人たち

クラブの求人は常時公開されているものではありません。募集は不定期で、公開されている期間も長くない。だから求人を探しに行くのではなく、出たときに気づける状態を作っておくのが現実的です。

スポーツ業界専門の転職エージェントに登録する

スポーツフォース

少人数のクラブでは、応募の殺到を避けるために公募せず、エージェントに絞って探すケースがあります。一般に公開されない非公開求人に触れられるのは、この経路だけです。

スポーツ業界特化型のエージェントには「スポーツフォース」があります。キャリア相談は無料です。「信州松本トライデンツのようなプロクラブで働きたい」と伝えておけば、募集が出た際に紹介を受けられる状態を作れます。

登録しておけば、次の募集が出たときに自分から探しに行かなくても声がかかります。今すぐ転職するつもりがなくても、情報が入ってくる状態を先に作っておく価値はあります。

\スポーツ業界を目指す方におすすめ/

新旧2つの会社名で転職サイトをチェックする

求人媒体にはクラブ名ではなく運営会社名で掲載されます。ここに落とし穴があります。

検索する名称 理由
株式会社トライデンツ 現在の商号
株式会社VC長野クリエイトスポーツ 旧商号。過去の掲載はこの名義で残っている
信州松本トライデンツ クラブ名で掲載される場合に備えて

2026年7月の商号変更の直後は、媒体側の表記が新旧で混在します。旧商号でしか引っかからない求人があるため、両方で調べてください。各媒体でキーワード登録やスカウト機能を設定しておくと、再募集を逃しません。

公式サイト・公式SNSを追う

正社員の求人だけでなく、ボランティア、飲食出店事業者、アカデミーの入団募集など、さまざまな告知が出ます。シーズン開幕前後は情報が集中します。

まとめ:応援する側から、支える側へ

赤いコートに置かれたボール

信州松本トライデンツのクラブスタッフを目指すなら、順番はこうなります。

  1. 仕事の中身を知る——応募できるのは経営側。試合日は現場を設計し人を束ねる仕事で、平日は自治体との連携やスポンサー営業が動く
  2. 条件を確認する——過去の募集は月給30万円〜(固定残業30時間分を含む)、想定年収400万円〜。勤務地は松本ではなく南箕輪村
  3. 今日できることをやる——ホームゲームのボランティアに応募して現場を見る
  4. 求人が出たときに気づける状態を作る——エージェント登録と、新旧2つの社名での定期チェック

2026年7月の改称は、松本を掲げて地域に根を張り直すという意思表示でした。松本市長は、「長野」という名称が長野市を想起させ、松本をホームとするクラブにとって壁になっていたと述べています。名前を変えてでも地域と向き合おうとしているクラブです。

三叉槍から三本の矢へ、ロゴの意匠は変わりましたが、「チーム」「パートナー」「地域」の3つの力を合わせるという理念は変わっていません。その3つをつなぐ仕事が、クラブスタッフの仕事です。

応援する側から支える側へ。まずは情報が集まる状態を作ることから始めましょう。

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